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火山の言葉の解説

火山で使われる言葉をわかりやすく解説します。(五十音順)

  

外輪山(がいりんざん)

大きめの火口やカルデラの中に小さな火口や火山体ができた時、外側の火口の縁(ふち)や            カルデラを外輪山と言う

火口(かこう)

噴火(ふんか)が起きた場所         

火砕(かさい)サージ

火砕流(かさいりゅう)のまわりに広がる、熱く高速の砂嵐の部分です。また、水蒸気            爆発やマグマ水蒸気爆発の時に起こることもあります。

火砕流(かさいりゅう)

熱い空気や岩のかけらなどが、まじりあって猛スピードで山をかけ下るものです。            とても熱いので巻きこまれると焼け死んでしまいます。また、その速さは自動車            以上ですので、走って逃げることはできません。あらかじめ避難しましょう。

火山性地震

活発な地下のマグマの活動の影響を受けた水蒸気によって、まわりの岩がこわれたり            して起きる地震のことです。火山性地震がたくさん起き始めた時は、マグマが元気よく            動き始めた時なので、噴火が近いうちに起きる危険があります。            

火山性つなみ

火山の噴火にともなって湖底や海底が急に陥没(かんぼつ)したり、陸地から海底に急速に            噴出物(ふんしゅつぶつ)が流入したりすると、地形の急変にともなって、水が急に移動し、            水面を伝わる波が発生します。場合によっては、その高さが何mにもなることもあります。

火山性微動(びどう)

マグマが火道(かどう)を通る時などに、まわりの岩も少しゆらされます。火山性微動が            たくさん起き始めた時は、マグマが元気よく動き始めた時なので、噴火が近いうちに起きる            可能性があります。

火山灰

噴火の時に、空からふってくる灰のように細かいものです。この灰を少しくらいかぶったと            しても、死ぬことはありません。でも、10cm以上屋根に積もって雨水を吸収すると、木で            できた古い家は、その重さでつぶれるおそれがあります。

活火山

将来、噴火しそうな火山です。具体的に言うと、今けむりをはいている火山と、今までの            1万年の間に噴火したことのある火山です。

火道(かどう)

マグマだまりから火口につながる、マグマの通り道のことです。

軽石(かるいし)

噴火の時に、空に飛び出したマグマが、冷え固まって石になったものです。空に飛び出した            マグマは炭酸飲料みたいにあわだっているので、冷え固まった軽石も、スポンジのように            中が穴だらけになっています。だから、「軽石」は水にうきます。

カルデラ

火山の山頂にある大きな(直径2km以上くらいの)くぼみのことです。くぼみには水がたまり            湖になることが多いです。

岩屑(がんせつ)なだれ

不安定な火山体の一部がくずれ落ちることにより発生する岩のなだれです。重い岩などが            空気にのって速いスピードで流れるので、大きなはかい力があります。磐梯山でも1888年            の噴火では、小磐梯が岩屑なだれで北側に流れ下り、多くの川をせき止めて、五色沼をは            じめとする300もの湖や沼を作ったのです。

        

空振(くうしん)

火口で爆発が起きたり、噴気がいきおいよく出たりした時に、火口のまわりの空気が急に            ゆらされます。その時にでた空気の波が伝わったものが空振です。

        

降下(こうか)軽石

プリニー式の噴火でふき上げられた軽石が落ちて地上に積もったものです。

        

  

                                   
          

山体崩壊(ほうかい)

噴火や地震によって、火山体が不安定になり、くずれ落ちる現象です。

       

山頂噴火

噴火が山頂の火口かで起きることです。

       

山麓(さんろく)噴火

火山のふもとに火口をつくって噴火することです。

水蒸気爆発

マグマだまりから上がってきたマグマが、地下の水を温めて水蒸気にします。            たくさんの水がいっぺに水蒸気になると、圧力が高くなって火山灰や石が飛び            出します。磐梯山でも1888年の噴火は水蒸気爆発でした。

スコリア

噴火により火口からふき上げられて急冷してできた岩石の破片です。

成層(せいそう)火山

溶岩流や火山灰を出す噴火をくり返して噴出物が積み重なってできる円錐形の火山です。

潜在(せんざい)ドーム

噴火の時に上がってきたマグマが、地表に出ずに、地面を盛り上げたものです。

        

  

          

泥流(でいりゅう)

火山灰や石が水とまざりあい、谷を流れ下ってくるものです。橋を押し流したり、            家をこわしたりします。噴火の時は火山灰が積もっているので、泥流が起こりやすく            なります。泥流から逃げるには、高い場所へ行く必要があります。

       

  

          

流れ山

岩屑(がんせつ)なだれによって運ばれた火山性の堆積物は表面に様々な形をした丘が            できます。こうした地形を流れ山と言います。磐梯山の1888年の噴火でもこの流れ山            が作られ、そのくぼ地には水がたまりたくさんの沼もできました。

       

  

          

プリニー式噴火

火口から大量の軽石を上空にふき上げる噴火で、その噴煙の高さは10kmになる時もあります。

      
          

噴火

マグマだまりから、マグマが上がってきて地上に出ることを噴火といいます。マグマや            火山ガスが比較的急激に火口から放出される現象です。同時に火道にあった岩石も放出            されることが多く、マグマがまったく含まれないこともあります。

      
          

噴石

噴火の時に、ふき出したマグマが冷えて固まった石や、ふき飛ばされた火口のまわりの            岩のかけらのことです。あたると大けがをすので危険です。

       

  

       
          

マグマ

地下で岩がとけたものです。その温度は1000度位になります。

       
          

マグマ水蒸気爆発

水蒸気爆発の時に、まわりの岩といっしょにマグマ自身も飛び出した場合をマグマ            水蒸気爆発と言います。とても危険な現象です。         

      
          

マグマだまり

地下にある、マグマがたまっている場所のことです。

       

  

       
          

融雪(ゆうせつ)型泥流

冬に噴火が起きると、雪がとけて大きな泥流が発生することです。

       
          

溶岩ドーム

噴火の時に火口から地表に出たマグマが下へ流れずに、そのまま火口のまわりに            盛り上がり固まったものです。有珠山の昭和新山も溶岩ドームです。         

      
          

溶岩流

噴火して地表に出たマグマが流れているものです。とても熱いのでまきこまれるた            木は燃えてしまいます。流れる速さは、それほど速くないないので、走ってにげる            ことは可能です。

       

参考文献「火の山の響(有珠山副読本)」


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