ペルー日記(2001年6月)
6月23日
午後3時半、リマでも揺れがあり、ペルー第二の都市アレキパでは、マグニチュード
7.9という、阪神大震災並みの大きさの地震がありました。
後で新聞で知ったところによると、少なくとも50人が死亡、800人以上が負傷してい
るそうです。
日本人の被害者はなかったようですが、家屋がつぶれ山で暮らす人々は、寒さでの二
次災害なども心配されています。
日本からはたくさんの心配のメールを頂きました。
「何か必要なものがあれば送ります」「救援物資は」といったメールも多く、日本人
の災害時のボランティア意識の高さを改めて、感じました。
また、必要な情報が足りず、「南米で大地震」とだけ聞き、安否を気遣ってくださる
方も多くあり、報道の裏側の無神経さを少し思ったりしてしまいました。
リマでは何ら被害はなく、平常どおりにみんな過ごしていました。
揺れは長かったようですが、通常の生活に支障をきたすほどではなかったです。
でも、災害はいつ何時起こるかわからないし、改めて気を入れなおした次第です。ご
心配下さった皆様、本当にありがとうございました。
この日はたくさんのイベントがあり、夜中まで出かけていました。
その中のひとつに、日系の学校の生徒たちが集まっての、フォルクロ−レと踊りの発
表がありました。ノグチ学園の生徒や卒業生も何人か参加しており、民族衣装をまと
い、普段とは違った輝きで、ケーナやサンポーニャ、チャランゴを演奏したり踊った
りする姿がとても印象的でした。
学校の授業の中でも、伝統的な踊りや音楽の練習があり、自分たちの文化を体で覚
え、表現している姿はとても、まぶしくうつります。
私も今、週に2回くらいケーナを習っていますが、まだまだ一緒に演奏するには遠そ
うです。でも、いつか彼ら彼女たちと一緒に何か奏でられたらいいなと思っていま
す。
6月24日
今日は「家族の日」のイベントがノグチ学園でありました。
本当は5月が「母の日」、6月が「父の日」なのですが、父の日の方は、日本へ出稼
ぎに行っているお父様方が多く、子供達が寂しい思いをするので、「家族の日」とし
て、盛大に家族も先生も一緒になって、遊びます。
まるで、日本の運動会のように、青組と白組にわかれ、得点を競います。
色々なゲームに一番興じてたのは、実は親御さんの方ではないかと思うほど、みなさ
ん、すごいパワーでした。
お母さんたちが民族衣装を身に着けて、アンデスの踊りを披露したり、お父さんたち
はビールやワイン片手に、大音声で応援していたり。
いつもとは違って、家族と一緒にいる子供達の表情は、逆にちょっとおすまし気味?
のように見えました。いつもは「せんせい、ふみこ!!」といって、飛びついてくる
子供達も、今日は家族に甘えていて、ゆっくり観戦を楽しませてもらいました。で
も、ちょっとさびしい気持ちも。。
ペルー日記
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