ペルー日記(2001年3月)
3/2〜8まで
休みの最後を利用してエクアドルへ行ってきました。とてもよかっ
たですよ。
赤道直下なのですが、標高が高いため(富士山くらい)涼しく、曇っていると寒いく
らいで、セーターを買って着ていました。
北半球と南半球をまたいできました。
砂漠の風景が続くペルーとはうって変わって、緑があふれ、大きな川が流れ、山があ
り滝があり、とても目に鮮やかな風景でした。雨が降るおかげです。
また、先日はケーナ奏者でシャーマンでもあるTITOとペルー育ちのアフリカ人、チョ
コラテの太鼓のミニコンサートにお呼ばれしました。天野博物館の阪根さん他2人
と、市の秘書をしてる方と私たちホストファミリーだけのホームパーティです。
TITOの演奏はすごかったです。ほら貝を吹き、精霊を呼び寄せ、目を閉じ、ケーナを
吹き鳴らします。太鼓の音が風のように重なり、私もまた途中から目を閉じ、まぶた
に浮かぶ風景をずっと見ていました。
・・後ろから焼け付く太陽。足元に乾いた小石混じりの大地。自分の影が長く正面に
伸び、私は自分の行く道を知っている。時折あらわれる小高い山々。目をあげると風
が吹く。緑の葉ずれの音、水のにおい・・オアシスだ。隊列を組み、人々が通り過ぎ
る。流れる雲、風に音が舞い、自分が舞い、鳥になる・・
3月11日
今日はこれから1年生と3年生の授業があります。ケーナの先生も来ているので、習お
うと思っています。
日本では色々と物騒なニュースがあふれているかもしれませんが、こちらはいたって
のんびりと、平和に暮らしております。どうぞ心配しないで下さいね。
他の日本の方にも、いい時に来たと言われました。
先日来賓参加した、リマ日本人学校の卒業式では、ほとんどが日本の子供たちのた
め、祝辞や校長先生の御話も日本人ばかりでよくわかったのですが、ここでは火災訓
練や避難訓練の中で、テロ対策の避難訓練も行われています。これは日本の学校では
考えられないことです。
学校の周りには鉄の柵がはりめぐらされ、周囲を銃を持った警官が固めています。
でも、このような日本では経験できない環境の中で、子供たちは家族のように力をあ
わせて文化祭や体育祭を作り、元気に学んでいました。
卒業生が一人一人大きな声で発表した将来の夢には「世界的に有名な」とか「地球の
色々な人のためになる」とか、そういった言葉ばかりでした。
ノグチ学園は、日本の子供は思った以上に少なく、ほとんどがペルー人か日系人で
す。でもせっかく日本語を勉強しているのだから、そういう広い視野を持ってくれる
よう、自分に出来ることをがんばりたいと思いました。
3月15日
おとといから新学期が始まり、授業をうけもっています。始めは自己紹介などであっ
という間に、45分が経ってしまいました。これから、みんなをあきさせずにやってい
けるよう、色々知恵をこらさなければ。
折り紙はみんな大好きみたいで「先生オリガミ!!」とねだられます。
大学の時には考えられなかったほど毎日、授業が入っています。
朝は8時にラジオ体操で始まり、学校と家の中間にあるキオスコ(小さいお店兼食
堂)で、ペルー1おいしいと有名なミミさんのペルー家庭料理を食べて、2時くらい
まで授業があります。
小さい子ほど元気で、おませで、質問攻めにあったり。でもまだ言っていることの半
分もわからず、一緒に勉強です。
ペルー日記
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