火山災害(さいがい)が起きる原因には
どんなものがあるの
[火砕流(かさいりゅう)]
雲仙普賢岳の噴火で有名になっ
た言葉だよね。
高温の火山ガスと溶岩の破片が
まざって、火山の斜面をものすご
いスピードで走り下るものだよ。
温度は数100度から1000度位で、
速度は数10kmから200km位だよ。
噴火による災害の中で最も多くの人が亡(な)くなる原因だよ。
[火山による津波(つなみ)]
噴火による山くずれや火砕流などが、海に入って起きる現象
だよ。
日本での最大の火山災害は、1792(寛政4)年の雲仙普賢岳
の噴火の時に発生した津波で、約15000人の人が死んだん
だよ。
[火山泥流(でいりゅう)]
噴火した時に、火山噴出物(ふんしゅつぶつ)[火山から飛び
出したもの]が湖の水や雪とまざって泥流になるんだよ。
1926年の北海道の十勝岳では、2月の雪が多い時期だった
ので、雪がとけて大量の泥流が発生して、144人が死んで
いるんだよ。
[火山ガス]
1997年に、青森県の八甲田(はっこうだ)山で3人、福島県の
安達太良(あだたら)山で4人、熊本県の阿蘇山で2人と全国
で9人も死んでいるんだよ。
火山ガスには、様々な種類があるよ。
八甲田山の時は二酸化炭素(CO2)で、安達太良山は硫化
水素(H2S)で、阿蘇山は二酸化硫黄(SO2)だよ。
火山や温泉で「いおう」のにおいがした時は、みんなも十分
気をつけてね。
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